講座開講時のエピソードや、茶席、茶藝、こんなお茶を淹れてみた

などなど、、ブログとはひと味違うレポート(報告)形式で書いています


夏になると白茶・白牡丹を必ず飲んでいます。

今年は白牡丹(政和・福鼎・餅の3種類)に寿眉も加える。

それぞれの違いを感じながら楽しむのもまた味わい深いです。

 

 

 

 

             


淹れ方

 

お茶を飲むのに、そもそも淹れ方など教えてもらう必要があるのだろうか?

そんな必要はありません と断言できるのですが

なるほど、そう淹れると美味しいのか!

そんな面倒な淹れ方ではなくて、もっと簡単に!

に、お応えできるべく、お教えしています。

けれども、美味しい! という感覚はそれぞれ違うものです。

所作を真似てみても、それだけで美味しいかどうかはわかりません。

何度も何度も繰り返すうちに、美味しいと実感できる淹れ方を

それぞれが見つけるものです。

所作はお教えできても、その先の感覚は自分でつかむものです。

 

茶藝試験に合格するためのレッスンと違うところです。

もちろん、試験対策用にも対応はしております。

 


「開門七件事、柴・米・油・塩・醤・酢・茶」


南宋(1127-1279年)の『夢粱録』に書かれている言葉で
庶民の7つの生活必需品のことですが、砂糖より「茶」が必要だったんですね。
「漢民族も辺境民族も毎日飽きず、金持ちも貧乏人も常に飲んでいる」とは、

やはり当時の『南有嘉茗賦』に。
北宋まではお茶は贅沢品とされていたので、王侯貴族や金持ちでない限り、

おいそれとは飲めなかったのです。
柴(薪=燃料)は現代ではガスや電気、言葉としては変わったものの、

この7つは現代も共通の生活(お台所)必需品です。
そして、なにも風流風雅だけがお茶の世界ではない。
茶々では、特に入門・初心者の方に、楽しく生活に中国茶を取り入れていただければ、

と願っています。

 


登竜門

 

あらあら、いつの間にやら季節は夏になってます。

この間にも、当教室へお越しいただいた方々に感謝感謝です。

 

さて、最近、中国茶初級講座(現・基礎講座)を本開設しました。

こちらの講座、私が講習会で得た知識より(2005年〜2006年くらい)

さらに充実した内容とパワーアップしています。

というのも、老師の数々の経験、日々進化しているお茶事情、

そりゃぁ、6〜7年も経てば変わります。

体系的に学べるこの講座は、まさしく中国茶の道への登竜門。

 

 


嗜好品

 

お茶は嗜好品です。

美味しいと感じるお茶は人それぞれ。

決して、 高い=美味しい 安い=まずい 

     貴重=美味しい 有名=美味しい ではありません。

自分が美味しいと思ったお茶こそが美味しいお茶です。

(それを人がまずいと言おうが関係ないです)

人には好き嫌いという好みがあります。

 

また、限られた人たちだけのための嗜好品=お茶ではありません。

先に始めたから美味しさがわかる、

後から始めたから美味しさがわからない、というものではありません。

自分の味覚や嗅覚はだれにもわかりません。

系統立てて好みをわける必要もありません。

好みも味覚も嗅覚にも方程式などないのです。

だから、好みは変わっても、人の好みの真似をする必要がまったくないのがお茶です。

 

また、日によって美味しいと感じるかどうかも変わります。

その日の体調、食べ物、天気にも左右されます。

 

ですが、評茶を志す場合は別物です。

確かな舌の記憶や嗅覚が必要になってきます。そこには好みは必要とされないのです。

好みで銘茶と判断されていないということです。

 

時として、人は「評茶」と「美味しいと感じる好み」を一緒にしがちです。

美味しいは強要されるものではありません。

美味しいは自分で判断できます。

自分にも予算にも合うお茶が、一番良いお茶です。                    

 

 


思わぬところにヒント、そして発想

 

先日、受講者の方との話のやりとりから、夏に実験してみたい

新しいお茶の出し方を思いついた。

以前、ライチ紅茶の炭酸水だしにトライしてみたところ、大成功。

炭酸の刺激とライチ紅茶の甘味は、マリアージュ成功!

鳳凰単叢でもトライしてみたのだが、刺激がぶつかりあう感じで個人的には好きではない。

メイクイ茶もトライ。ライチ紅茶ほどではないが、まぁまぁの相性。

500mlの炭酸水(国産・アクアイズ 軟水(硬度57))1本に茶葉約4〜8g使用。

 

茶葉の量、抽出時間、冷やし方等、工夫すれば、どれも美味しいと思う。

が、あくまでも個人の感想と嗜好です。

今回思いついたのは、もっと面白い飲料水と茶葉のカップリング。

果たして、その行方は?  

 


入門講座の面白さ

 

私が中国茶をまじめに勉強し始めた頃は、まだ現在開講中の4級講座は存在しなく、

3級講座からスタート。

最初の概論から???続きで、正直講習についていくことがやっとの連続。

それでも何とか楽しみながら、まじめに次の講習、次の講習へと通ったものです。

今、4級講座を開講するようになって改めて思うのが、自分がスタートする時にも

この4級講座があれば、3級講座がもう少し聞きやすかったはず だと。

3級講座では茶葉の製造、銘茶、器のことなど、より深く中国茶に触れるため、

専門的な言葉が続出。

ただでさえ漢字恐怖症の私、おそろしく画数の多い漢字が次から次へとでてくる。

茶葉も読めない、そんな字見たことない、、、など、漢字のお化け 

くらいに思っていた。

講習形式では、茶器にもなかなか触れられない。あの小さくて愛らしい茶壷に蓋碗、

早く使いたい! と思うのは誰しも同じなはず。

少人数制の我が講座では、茶器に親しんでもらうことを大事にしています。

入門講座は、はじめて中国茶に触れる方にとっても面白く、親しみやすく、

代表的なお茶を飲みながら、とにかく美味しく楽しめ、はじめて扱う茶器で

美味しく淹れるポイントも盛り込みながらの講座です。

初級講座へ進む前段階として、また初級講座で無理なく専門用語も聞ければ、

茶器の扱い方もすでに少し習得できているので、入り口の面白さが次への

ステップアップや学習意欲につながる講座です。